かって、日本の農村にはどこにでもあった結いの仕組み。
共同で田植えをし、稲の刈り取りを行う。
人手を要する農繁期には集落全体での営みがあった。
自然循環農業を中心にした高集約型(手作業の多い)農業は労力の塊となる。
多種多様な農業を未来へと繋いでいくためには、グループ化が必要となってくる。
そこで、現在版、結いの仕組み作りに着手した。

先ずは、食の安全・自然循環農業などの価値観を同じくする生産者達の小さなグループ作りから始めた。
草木堆肥による野菜生産者を中核として、自然農のお米と梨・露天原木椎茸・さつまいもと栗・パープルアスパラの生産者などが集まり、共同出荷を始めた。
やがて、若い農人候補生達が集まり始め、自主独立へ向けて共同作業を始める。
彼らは、既存農業の形を知らないため、おそらくは、世界にも例の無い共同作業・共同出荷・共同加工の仕組み(新たな結いの仕組み)に順応してくる。
他人の圃場で、何の違和感も感じず一所懸命に汗を流している。

お客様(消費者)は全て農園直の定期購入の方(500余名)。
多くは、ネット及び口コミで広がった。
その他には飲食店が10数軒。
消費者へは、自分が望んでいない野菜や加工品が届けられる。
それでも、ほとんど全ての方は、旬菜として、受け容れていただいている。
広い意味では、食の未来を考える生産者グループと消費者グループの集まり、つまりは、農園の仲間達ということになる。

これが生産者と消費者との一つの輪(ネットワーク)を形成していくことになる。(欧州型のオーガニック野菜と同じ形態となっている)